個性的な女性常連客さん

メイド喫茶って、女の人でも来るの？という質問をたまにいただきますが、答えは「いっぱいいらっしゃいます！」。

特に、メイド喫茶が世に出てきて間もない頃はやはり男性が多かったようですが、最近はメイド喫茶もいろいろなところに出店して、かついろいろなタイプのお店が増えたことで気軽に誰でも行きやすくなったのではないでしょうか。

最初はオタクのお客さんばかりだったのに、最近は非オタクの人もたくさん来るようになったのもそうですね。

私がいたお店にも女性のお客さんはたくさんいらっしゃいました。

お友達同士でいらっしゃる女性のお客さんや、男女カップルでいらっしゃるお客さんさまざまです。中には女性一人でいらっしゃる方もいて、特にうちのお店には個性的な女性の常連さんがいました。

そのお客さんは、最初はお友達と二人で来てくださったようで、それは私が入る前のことでした。二人とも劇団に入ってお芝居をされているみたいで、二人とも女優志望でした。

そんな中、お友達がアニメオタクで、メイド喫茶にも興味があったとのことで、じゃあためしに行ってみようかという話で来てみたとのことでした。でも、なぜかそのあとリピートして来てくださったのはアニメオタクではない女性のお客さんのほうだったのです。

そのお客さんはとにかくお喋りでした。女優…というよりもむしろ司会業なんかが向いているのでは？と思ってしまうほど多弁で、お話もいつも面白く、そのお客さんが来ているとついついテーブルにお邪魔しに行ってしまうほどでした。

でもその面白いお話のなかで一つ残念だったのが、愚痴が主な話題だったことでした…。同じ劇団員の愚痴、彼氏さんの愚痴、アルバイト先の愚痴などなど…面白おかしく言ってくれるので、お話は面白いのですが、ときどき聞いていて嫌な気持ちになることも正直ありました…。

あとはたまにお店にお芝居の台本を持ってきて、メイドさんに見せてくれることがあってそれは面白かったです。

そのお客さん以外にも、BLトークでひたすら盛り上がる腐女子二人組のお客さんや、彼氏がメイド喫茶好きで、その趣味に付き合って彼氏と一緒に来るカップルなど…さまざまな女性のお客さんがいました。

でも、個人的な見解ですが、やっぱりわざわざメイド喫茶によく来るくらいですから、常連クラスになる女性のお客さんは少しばかり男性の常連さんよりも癖がある方が多かった気がします。

女性のお客さんが昔よりは増えたとはいえ、やはり店内に女性のお客さんがいると結構目立ちます。それを気にせずリピートするくらいですから…お話を聞いてみると一癖も二癖もある人ばかりなのが、なんだか面白かったです。