メイドさんの離職率とは

メイド喫茶の仕事は、皆長く続けられるのでしょうか。

もちろん、アイドルと同じような感じで、ある年代の時期しかできないものではあると思います。ただ、そんななかでもすぐに辞めてしまう子は多いのか…、メイド喫茶で働いていた頃、友人に聞かれたことがあります。

答えは、正直言うと、少し離職率は高めだと思います。

そもそもメイド喫茶というと特殊な仕事ですし、「漫画やアニメが好きだから」「コスプレがしたいから」という動機ではなかなか続けられないような部分は出てきます。

まず一番最初のハードルとして、メイド服を着てお店に出たのはいいけれど、「お帰りなさいませ！ご主人様！」と大きな声で言えない…という子はたまにいます。私も最初はなかなか恥ずかしくて先輩の後に続いて言っていましたし、気持ちはわかります。

でもそのハードルでつまづいてしまって、次の日にはもう来なくなってしまう…ということはちらほらありました。1か月近くなんとか頑張っても、「やっぱり…」と言ってお店を去る人も多いです。

店長も言っていましたが、新人5人採用して、3か月後に2人残っていればいいほうなんだとか。そんな現実なんですね。

あとは、メイド喫茶というと、水商売的なイメージを周りから持たれてしまう場合も多いようです。本人はやりたいけど、家族や彼氏に反対された…という話もちょこちょこ聞きます。

実際はもちろんお水ではありませんが、「メイド喫茶」という仕事の認知度の低さや、世間一般からのイメージがあまりいい方ではないのは現状として認めざるを得ないところではあります。

確かに、正直言ってそれに近いことをやって、時給は普通の飲食店とほとんど変わりません。本人のモチベーション的にも、本当に好きでそれで良しとできる意志がないとなかなか続けていけないのかもしれません。

ちなみに、3か月以上いると、先輩や店長から「よくいたね(笑)」と言われたりもします。もちろん嬉しい意味ですが。

私も実は、自分と同じ時期に採用された子がほかに2人いましたが、2人とも私より先に辞めてしまいました。それぞれいろいろな事情はあるのでしょうけど、なかなか切ないものです。

ただ、続けられたら続けられたでその分意外といろいろなところが鍛えられる仕事ではあると思います。

メイド服を着てメイドさんになりきれる、ノリノリで呪文を唱える、こんなの正直ある程度の度胸がないと務まりません(笑)。呼び込みもたくさんやりますし。大胆になれる度胸的なものはだいぶ鍛えられたんじゃないかなと思っています。

離職率は少し高い仕事ではありますが、メイド喫茶はメイド喫茶で、得られるものは少なからずある仕事ではあると思いますよ。